Week 13

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子供の頃好きだったマンガに「ついでにとんちんかん」っていうのがあって、思い返してみるとなんであんなの好きだったんだろう、今読んだらおもしろくもなんともないだろうなー、と思っていたのだが、先日、近所のブックオフに文庫版があるのを見つけたのでちょっと読んでみたら今でもふつうにおもしろかった。やはり抜作先生の存在感はエバーグリーン。

2

会社の中国人の女の子が地震のあと一時帰国したまま戻ってこれずにいたんだけど来週から復帰するらしい。帰国後も本人は戻って仕事したいって言ってくれてたんだけど親御さんが相当心配してたとか。そりゃそうだろうなあ、親からしてみたら、地震はともかく、放射線の話まで出てきたら、それは聞いてねえよって感じだよなあ。

特に深い考えも持ってなかった原発だけど、今回の件を受けて、やっぱり原発全部なくそうぜ、という気分になっている。もちろん感情的な話もあるけど、論理的に、地震の多いこの国には適してないんじゃないの。どこかの国からミサイル飛んでくるよりよっぽど現実的な脅威が目の前にあったよ。だいたい、大江健三郎もコメント出してたけど、広島長崎の経験を持つ日本が核エネルギーに依存して生活してるってどんなブラックジョークだ。

発電っていうでかいエネルギーつくる行為にはどうしたってリスクがあるし原発の他に現実的な選択肢ないんだからしょうがねえだろっていう現実はあるんだろうけど、結果的にリスクをコントロールしきれなかった現状を見せつけられた今こそ、本来どうあるべきか、シーズベースではなくニーズベースでちゃんと真剣に未来を語るべきじゃないのかな。原子力に代わるクリーンな発電技術、あるいは現行の火力水力風力でいけるくらい消費電力を抑える省エネ技術、いずれにしろドラスティックな技術進歩が必要なんだと思うしハイテクバカの日本人が本領発揮するときだろうと思う。資本主義のいいところはニーズのある方向へ世の中が高速で動いていくところだと思うから何かしらの変化を期待していいと思っている。そしてニーズというのは人々の意思のことなので、我々がそれを強く望むことがまず大事です。