鉄男

先週、仕事中にふと「鉄男」の新しいのが上映終了してしまうことに気付いたのであわてて仕事放棄してすべりこみで見てきた。いやーよかった。映像がとにかく期待以上にびしびしでかっこよかった。激しく揺れる映像が多くてちょっとつらかったけど。
ストーリー的には、毎回それっぽく複雑に背景設定とかしてるけど結局は「俺 vs やつ」っていうだけの話なので、あとはそれをどんな表現で見せてくれるのかなーってところなんだけど、1の変態的な文学性や2のカオスっぷりと比べると、ストレートな表現が多くて、かなり分かりやすいエンターテイメント作品として仕上げてる印象。ちなみに、今回もそうだけど、鉄男は毎回ラストシーンが素晴らしくて(1のラストシーン大好きです)、モチーフ的に破壊と再生のストーリーとしてわかりやすくまとめられそうなところを、そうしてないところがいいなあ。
しかし、前作から20年ぶりって。学生の頃に池袋の映画館で1と2の2本立てで見た記憶があるけど、本当にびっくりしたもんなー。塚本晋也本人は年とってますます怪優ぶりに磨きがかかってるので、やっぱり次回は田口トモロヲに復活してもらって、中年、老年、と2人で延々意味不明な戦いを続けてほしいなあ、どうかなあ。