最近見た映画

新宿バルト 9 で「空気人形」。透明感のある映像と音楽がストーリーの異形感というか距離感みたいなものを際立たせていたように思う。そしてそれは案外リアリティがあったので、きりきりーっときて、うううーっとなった。ペ・ドゥナさん演じる主人公のカタコトの言葉はむしろ温かみを帯びていて、ひんやりとした手触りの作品の体温を上げていた気がする。

渋谷シアター N で「ロボゲイシャ」。才能と情熱の無駄使いっぷりが素晴らしく、どうでもいい小ネタのワンショットにやたら力入れてたり、戦闘シーンのクオリティが異様に高かったり、久々に日本人的な「ハイテクかつバカ(そして愛と勇気)」な感じに触れてとてもうれしくなってしまった。作り手のポジティブな想いと自信が細部にまで満ちていてとてもいい作品だなーと思った。