大工よ、屋根の梁を高く上げよ シーモア―序章― / サリンジャー

降り続く雨のせいだ。ということにして「シーモア―序章―」は途中で読むのをやめた。もうちょっと読み進めたら違うのかもしれないが今の自分にはあれを読みきるだけの体力がない。バディがひたすらシーモアについて回想しつづけるという内容はとても興味深いのでまたそのうち手に取ろうと思う。前半の「大工よ、屋根の梁を高く上げよ」は純粋に面白かった。「ナイン・ストーリーズ」の「バナナフィッシュにうってつけの日」につながる話で、読み終えると「バナナフィッシュ〜」のラストシーンがなんとなく納得できるような気になった。

大工よ、屋根の梁を高く上げよ/シーモア-序章 (新潮文庫)

大工よ、屋根の梁を高く上げよ/シーモア-序章 (新潮文庫)

この本、書店であまり見かけなくない?

サリンジャーは「フラニーとゾーイー」が一番好き。特にあの最後の長い対話のシーンがとにかく秀逸だと思う。また読み返そうかな。