Ajisai

MITの人がつくったProcessing(or Proce55ing or P5)という、Java Appletを簡単につくれるツールがあって先々月くらいから触ってみているのだけど、これがおもしろすぎ。ちょっとしたグラフィックスやインタラクションがびっくりするくらい簡単にできてしまう。言語仕様が徹底的に単純化されてるからちょっとプログラミング経験のある人なら簡単に身に付く。この初期ハードルの低さはとても重要だよなあ。言語仕様、と書いたけど実体はprocessing.core.PAppletというJavaのクラスを継承したサブクラスの実装部分をユーザに公開して編集させるという仕組みの模様。つまりstroke()だとかellipse()だとかっていうProcessingのAPIは親クラスであるPAppletのメソッドなわけですな。うまいこと考えたなあ。まあつまりこれは新たなプログラミング言語とかではなく完全なJavaコードなので普通にJavaプログラミングができるわけです。java.ioとかjava.utilあたりのパッケージならimport宣言なしに普通に使える。だから、初期ハードルが低い、と書いたけど、逆にJavaのプログラミングスキルがある人ならある程度の高度なこともやろうと思えばできる、という、そういう間口の広さというか奥の深さも持ち合わせているという。で、そうやって「見せ方」をうまいことやってるだけなので、開発ツール(エディタ)自体の開発コストはそれほどかかってないはず。繰り返すけど、うまいこと考えたなあ。むむむ。

それで仕事の合い間の息抜きにいろいろ遊んだ成果の一つを公開します。
[Fig.] Ajisai
http://dishhh.jp/wk/ajisai *1
マウスをクリックしたときの動きがちょっと気に入ってます。このロジックは使い回しがききそうだ。でまあこんなんがちょいちょいっとつくれてしまうわけよちょいちょいっと。すげー。おもしれー。

ちなみに今月発売の「Software Design」誌7月号の安藤幸央さんの連載記事「Degital Gadget」でもちょうどProcessingが取り上げられてます。この雑誌は結構前から読んでるけど、基本的にはこの安藤さんの数ページの記事を読むために手に取ってる気がする。(もちろん前述の駅前の本屋で週末に買ったわけですが!)

つーか、忙しければ忙しいほどいろんな事にどんどん興味が出てくるのはなぜだ!

*1:見れない人はJavaをインストールしてください。IEにはデフォルトでJavaの実行環境が入っていたような。Mac IEはどうだかわかりません。