16

#16

数か月前から、TOKYO MX(東京ローカルのテレビ局)で平日 19:00-19:30 にやってるガッチャマンにはまっております。マジおもしろい。なめてた。申し訳ない。東京の人は定時上がりして家で晩ごはん食べながらガッチャマン見るべき。というかそれが今の私の日課です。たまに野球中継で放送がつぶれるととてもかなしい気持ちになります。

ガッチャマンは、1972〜1974年ってことで自分が生まれる前の作品なんだけど、タツノコプロの代表作だけあってさすがにおもしろい。Wikipedia などで調べてみたら何気に複雑な背景設定がされてて、主人公の科学忍者隊メンバー 5 人はそれぞれが複雑で暗いバックグラウンドを持ってたりするし、特にリーダーであるケンと消息不明の彼の父親をめぐるストーリーはなかなか熱い。その他にも、最近見ない感じの劇画タッチなところとか、科学忍者隊メンバー同士でたまにびっくりするような暴言吐いてケンカしだしたりするところとか、女性メンバーのジュンがやたらパンチラする回がたまにあるとか、見どころはたくさんあります。

あと、敵である悪の組織「ギャラクター」がなかなか素晴らしい。まず、リーダーであるベルク・カッツェは雌雄同体のミュータントであるという、そんなこと言われて子供が理解できるわけないのではと思うのだけど、たしかになんか気持ち悪い感じです。毎回ガッチャマンに完敗してるのに次の回にはまた自信たっぷりで高笑いで登場する、超ポジティブシンキングな人です。また、毎回最終的には兵器や基地を大破させられるのにベルク・カッツェだけは常に完璧な脱出経路を確保しており絶対に捕まらない。リスク管理意識の高さが素晴らしい。でも逃げるのは自分だけで部下はまるごと見捨てます。

ベルク・カッツェは現場指揮官というか中間管理職的なポジションで、さらにバックにいる大ボスは「総裁 X」とかいうなんか変なよくわからないふわふわした思念体?みたいなやつで、そんななので総裁 X は自由に動けないのでベルク・カッツェに指示出してあれこれやらせてるってことみたい。たまにベルク・カッツェが総裁 X に怒られて陰でぶつぶつ愚痴ってたりする。ちなみにギャラクターは、そういう化け物じみた感じの人たちはその総裁 X とベルク・カッツェだけで、それ以外の部隊長とか戦闘構成員みたいな人たちは普通の人間が雇われてるだけっぽいです。

あとギャラクターは、ものすごく高度な科学技術を持ちながら開発する兵器のデザインがだいたい動物モチーフで、かわいさや遊び心を忘れていないので、なかなかいい工業デザインチームを抱えているんだと思う。というか大河原邦男がメカデザインやってる。この仕事たのしかったんじゃないかと思う。

で、テレビ放送ですが、先週までで 76 話まで終了しているので、残り 29 話です。今からでも遅くないので東京にお住まいのみなさんは明日からガッチャマンを見ましょう。私からは以上です。