Week 9

20110302-203645.jpg
20110303-202249.jpg
20110304-122258.jpg
20110304-192314.jpg
20110304-200620.jpg
20110304-200641.jpg
IMAG0069.jpg

1

コーヒーをこぼすようにして夜はやってきた。夜はごわごわと寄り集まってカラスになりベランダの手すりに居座ってじっとこちらを見た。

めまぐるしい気候変動と花粉症でふらふらになっているうちに3月になった。3月になった、ということが現時点でのただ一つの結果で、残りのいろんなことはいまだぬるま湯の底をぐずぐず潜行しているけれど、今はしばし泡となってやり過ごし次の季節へ浮上するべく、しかし冷蔵庫にビールがない。

2

吉祥寺バウスシアターのレイトショーで「たまの映画」を見た。バンド解散後のメンバーそれぞれの現状を伝える穏やかなドキュメンタリーから、次第に深く潜りこんでいって、男の生き様と友情の話に(それはたぶん意図せずともなるべくして)なっていく。柳原さんについて語る知久さんの愛憎入り混じる感じとか、非常にぐっとくるものがあった。

映画といえば、「堀川中立売」もう一回見たくなってきたけど東京での上映は終わってしまっていた。DVD化されるかな。しかし、ぴあのサイトの評価がひどくてかなしい。自己満足、ていう評価が多いみたいだけど、自己満足こそ創作衝動の原点なんじゃないの。たしかにひどいかひどくないかで言ったらひどい映画だけど、ここ数年で見た映画の中ではこの作品が一番好きですよ、俺は。

3

会社近くの本屋が閉店するというので営業最終日に立ち寄りマンガを1冊買った。

4

ずいぶん時間をかけた気がするけど「おぱらばん」読み終わった。以前も書いた卓球に関するやたら詳細な記述とか、最後の章「のぼりとのスナフキン」での南武線の話とかムーミンについての熱い語りとか、堀江さんとは色々共通の話題がありそうで勝手に親近感を得てちょっとうれしくなった。

学生の頃、南武線沿線に住み登戸で小田急線に乗り換えて通学していた自分としては多少なりとも登戸には愛着があり、「どことなく不遇な匂いの漂う駅」であるという表現はすごくリアルに納得できて笑ってしまった。あの不遇感は、最近は駅を大幅に改修して少し薄らいでいるけれど、駅前商店街の雰囲気はそれほど変わってなくて、先日行ったとき学生の頃たまに暇つぶしで立ち寄っていたゲームセンターが当時のまま存在していたのを見つけて、その払拭しようのないどんより感に半笑いになったけどあれが自分の中での登戸のイメージなんだよな。