物語から遠く離れてくしゃみなどしている。いつもどおり、いろいろなことをちょっとずつ後悔しているけれども、まあ、それはそれでそうあるべきだという気もするのだった。薄暗い曇天のこの場所でただ無責任に鈍る感情に、かすかな稲妻が走る瞬間を待ち続けている。