サンプラザ

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風が吹き抜けて深い緑の葉っぱをざわざわと鳴らして木漏れ日がひらひらと乱反射して、あ、初夏、と思う。気分はなんだかぼやけた水槽のあちら側のようで、押し込んだ言葉の数をうんざりと数えながら、それでも線香花火のようにちりちりと意識をかすめる何かを、それを、どうしていいかわからない。

この前、友達と話してて「中野サンプラザ」を「サンプラザ中野」と言い間違えた。素で。ありえん。「サンプラザ中野のボーリング場がさー」とかいって。完全に本気で言ってたなー。くそう、これじゃあのグラサン坊主の思うつぼじゃないか。俺ももう時間の問題か。老化が始まっているのじゃろうか。あ、でも糸井さんの「海馬」って本には「30歳過ぎてからさらに脳は発達する」って書いてあったし。これからだ、これからー。