蛇腹

dewdrop2004-12-27

今日もいつも通り暗殺者の目つきでコーヒーを啜り午後の眠気をやり過ごす。カフェインでつなぎとめられる日々を倦怠感にまみれて転げ落ちる。ボタンを掛け違えた。ドアをノックする回数を間違えた。どこで始まってどこで終わろうともそれは仕方がないこと。だとしても。
私が小沢健二の作品の中で一番好きなのは「犬は吠えるがキャラバンは進む」なのだけど、それは、あの作品がどこか苦しみの中から何かを通過したその結果として生み出されたかのような印象を受けること、そしてある種の本質的な何かを掴んでしまった者の諦めとも決意とも取れる感情の儚いうねりがそこに込められていることを感じずにはいられないからだ。苦しみの中から何かが生まれる、ということは、あるのだろう。苦しみの中からしか何かは生まれないのか、と考えると悲しくなるけれども。
日々が過ぎていく。馬鹿みたいにカレンダーを破り続ける。目を凝らし、耳を澄まし、ありったけの力で手を伸ばし、結果、何も得られなかったら? 何も。なーんにも。
蛇腹式に折りたたまれる昨日と今日。今日と明日。不意に嫌なことをたくさん思い出してしまってぐったりする。自分の将来のことなんかを考えてしまってうんざりする。いや、自分はそういうことを考えてなさすぎだと思った。コーヒーばっかり飲みすぎだと思った。
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おそらく今年最後であろう忘年会。生牡蠣いただきました。
帰ってきたらテレ朝のしりとりスペシャルがやってる。松ちゃん出てる。