アメンボ ep.2

dewdrop2004-09-27

つい先日、カーネギー・メロン大学の研究チームがアメンボ型のロボットを発表した。このロボットの足は水を弾く軽量な素材で作成されていて、実際のアメンボと同様の仕組みで水上に立ち、移動することができるらしい。面白いのはアメンボの動きを別の手法でエミュレーションするのではなく、まったく同じ仕組みで再現してしまった、というところ。つまり最新のテクノロジーは自然のバランスを再現できるところまで来ているわけです。ちなみにアメンボが水上を移動する仕組みは昨年まで解明されていなかったというのだからちょっと驚き。テクノロジーの進歩は、人類が自然をコントロールしていく歴史、という側面も持っていると思うのだけれども(火をおこすところから始まって、最近ならクローンとか)、それがいいか悪いかはともかく、遺伝子までコントロールしかけている最先端の技術者達が去年までアメンボの仕組みさえも解明していなかったのだと考えればアメンボといえどもバカにはできない。一見、何でもないようなことが成り立つ裏側にはたくさんのものが詰まっているわけです。その意味でアメンボに学ぶことは大きい。人間なんて無駄だらけだと思うのだけれども、それについて君は一体どう思うわけ?