SOI MUSIC FESTIVAL Visual Night @六本木SuperDeluxe

http://www.guesthouse-tokyo.com/soi/
出演は、Wisut Ponnimit、Wit、Hanumand、Konkrit、Tul&Pam from Apartment Khun Par、Saliva Bastards、など。ウィスット・ポンニミットさん以外は正直知らないんですけど、すっごい楽しかったです。
Wisutさんは自分の作品をスクリーンに投影しながらピアノで伴奏、というパフォーマンス。静止画をスライドのように切り替えていくだけ(ズームやスクロール等のちょっとしたエフェクトはあるが)なのだけれども、これが予想以上に素晴らしくて実は本気で泣きそうになった。そのあとは壁に4面のスクリーンを投影して今度はアニメーションをやはり伴奏つきで。4面あるスクリーンをフルに活用してキャラクターがあっちのスクリーンに行ったりこっちのスクリーンに行ったりする。この人、同い年なのです。すげえ、と感動するとともに悔しい。悔しいなあ。
Wisutさん以外に面白かったのがWit。Apartment Khun Parの演奏をバックにライブでアニメーションをつくりあげていく不思議なパフォーマンス。うまく説明できなくて申し訳ないのだけど、あれはちょっと圧巻だった。
あと、唯一のバンド演奏、Salvia Bastardsがかなーりゆるい感じで面白かったです。リズムとかも若干走り気味だったりするのだけど、若いし迷いなくやりきってる感じなので全然問題なし。よかった。
ちなみに会場に小山田さんと川勝さんが来てた。
帰り際、Wisutさんにサインしてもらった。無理言って似顔絵描いてもらっちった。「ムツカシイナー」とか言いながら本当に描いてくれたよ。いい人だ。サンキュー、ウィスット

ベン・ショットの英国博覧記

ベン・ショットの英国博覧記

ベン・ショットの英国博覧記

買いました。読みました。以下感想文。
知的好奇心のど真ん中よりちょっとずれた部分のとても微妙なところをうまい具合にくすぐるような情報がスペースいっぱいに幕の内よろしく詰め込まれた素敵本。一読しての感想をあえてチープさを恐れずに一言で表現するなら、世界は広いなあ。イギリスの子供の数え歌とか、日本にいたら知り得るはずもないわけで、だからすごく新鮮。読み進むほどに見たこともないかたちに世界が浮き彫りになっていく。また、情報をチョイスしている意味での主観はもちろん存在するけれどもそれ以外の著者の主観は記事内には一切入り込んでいない。硬派。最初から順番に読破するよりも適当に開いたページに出会いを求めるのがおそらく正しい読み方。
これ、すごく面白かったんですけど、ある場所では当たり前のことを別の場所ではこんなに面白がれるってのは、やっぱり無自覚のうちに世界を固定観念で捉えてしまっているのだろうなあ。これはそういう無意識につくりあげている観念の軸をぐらぐら揺さぶってくれる良書だと思います。とりあえず、この本をネタにしばらくは薀蓄野郎としてまわりの人に鬱陶しがられたいと思います。
ちなみに新宿ルミネ2のブックファーストではサブカルコーナーの隣の政治コーナーに置いてありました。政治て。謎配置。おかげで店内をぐるぐる探し回ってしまった。