ドア

ドア

ドアを開けると目の前に老紳士の姿をした悪魔が立っている。急に身動きがとれなくなった私を凝視しながらオーソン・ウェルズ似の悪魔は囁き始める。 - - - - 忘れていく。君は忘れていく。でもそれは悲しいことなんかじゃない。嫌なこともいいこともまとめて…