それはどこにでもいる。夜の闇の中で動く影はそれだし、すれ違いざまに目に入る淡い色の何もかもがそれだし、通路の向こうから聞こえてくる足音のパターンはきっとそれだし、ぼんやり聞き流していた会話の中に突然現れたのはたしかにそれだった。
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