河岸忘日抄

河岸忘日抄 (新潮文庫)

河岸忘日抄 (新潮文庫)

堀江敏幸の「河岸忘日抄」。ものすごーく時間をかけてしまったがやっと読み終える。最初から最後までゆらゆらとひたすら続く終着点のないモノローグとダイアローグの繰り返し、どこへも漕ぎ出せない船の上で、その果てしないゆらゆらの隙間で、ゆらゆらの境界線で、しつこくもがき続けて、しつこく留まり続けて、私はこの作品がとても好きだと思いました。クレープ食べたい。