コンテンツ配信ビジネスモデル

今週の日経ビジネスを帰りの電車で読んでいて、TBS、フジテレビ、テレ朝が共同で動画配信会社をいつのまにか設立していつのまにか断念してたことを初めて知る。これはそれぞれの局が過去に放送した番組のアーカイブをインターネットを通じて配信しようという試みで2002年1月に着手、2004年3月に事業化断念(会社は規模縮小して存続)。
このプロジェクトが頓挫した背景にはブロードバンドが今ほど普及していなかったってことと、一般層におけるネット配信に対する関心の薄さなんかもあったのだと思うのだけど、やっぱり権利関係の問題が大きいように思う。特にテレビ番組の配信にはそこに出演しているタレントすべてに許可を得なければいけなかったりして相当大変らしい。また、デジタルコンテンツなのでコピーコントロールをいかに行うか、という部分でも問題は必ず付きまとってくる。コストがかからないはずのコンテンツ配信ビジネスなのに実はものすごいコストが必要だった、という。
なんかこういうのを読むと、結局、コンテンツ配信ビジネスは権利関係がネックになって全部破綻するんじゃないかって気がしてきてしまう。IT技術の発達でインフラが劇的に変化していく中でそれに対応した社会の仕組みが形成されてきている気がしないのはなぜだ。