一人の男が飛行機から飛び降りる / バリー・ユアグロー

一人の男が飛行機から飛び降りる
今日は書くことが何もありません。天気悪かったよねー、とか? バレー惜しかったねー、とか? どんなに考えてもその程度なので、とりあえず好きな本でも紹介しておきます。
この本は、なんかいわゆる夢日記みたいなのが大量に収録されてる本です。「ダ・ヴィンチ」で装丁がいいってことで紹介されてて買ったのだったかな。見開き 2 ページで終わるような超短編が 149 話、どれもこれも全然意味が分かりません。本当に夢を書き起こしたような感じで、最初の状況設定からありえない感じだし、話の展開にも全然脈絡がなかったりして、で、そんなのが延々と 149 話も、っていう、まあひどいもんですよ。分かりやすく一言で言ったらシュール、もしくはナンセンス。そう言っときゃとりあえずなんでも許される感じで。話の内容を理解しようとしてもばんばん突き飛ばされるので、私は考えながら読むことを途中であきらめました。でもシュールとかナンセンスとか言いつつも情景描写が秀逸だったりレトリックが巧妙だったりっていうポイントがいくつかあって、なんだかんだで読めてしまった。
たぶん人によっては読んでてイライラする人もいるかもしれない。本が好きな人ほどダメかもしれない。そんな本です。
文庫でも出てるし、ナイトキャップとして枕元に置いて悪夢を誘う、というのがいいんじゃないでしょうか。