ザ・ノンフィクション (フジテレビ)

この番組好き。
で、今日はスキージャンプ、高橋竜二選手について。この人は生まれつき耳が聞こえない。ハンディキャップを抱えたアスリート。そういえば俺、この人が優勝したときの大会、ちょうどテレビで見てた。なんかすごい記憶に残ってる。正直、そのときの感想はハンディキャップ抱えてるのにえらいなあ、だったんだけども。今思うとものすごい情けない感想だ。でも優勝が決まったときの彼の表情はもうとにかく印象的だったんだな。それでちょっとファンになった。
で、その大会は長野オリンピックの代表選考も兼ねていたらしいのだけど彼は結局代表には選ばれず、テストジャンパーとしてオリンピックに参加。そのあと名前を聞かなくなっちゃってどうしたんだろうって思ってたんだけど、もう今は引退してしまったらしい。
番組スタッフがコンタクトをとろうとしたら以下のようなメールが返ってきたという。

取材って、引退して今は普通の人の自分にですか?

この文面から彼がどれほどのコンプレックスや葛藤、プレッシャーを抱えていたか、ということが読み取れる。
資本主義の大きな穴、だとも言えることなんだけど、我々は、マイノリティであるということに対してもっとセンシティブにならなければいけない。それは特別扱いしてあげることではなくて、むしろその逆であって、うーん、なんだ、彼らはハンディキャップを受け入れているのに我々が受け入れ切れていない、というか、ね。本当に彼らの立場になって考えたらもっとするべき対応のしかたってものが変わってくると思うんだ。人の人生は消費されるだけのエンターテイメントではないんだ。ああこんなこと書きたくねえ。
高橋選手、復帰しようかなって言ってた。今 30 歳。全然いけるでしょ。応援します。