まさかね
#29
夢野久作「ドグラ・マグラ」をついに読み終える。なんだかんだで一年近くかかってしまった…。最初から最後までひたすら色のない石を積み上げ続けるような感じでこのまま終わるのかと思ったら最後の最後で、一瞬の、一つのきっかけを合図にその積み上げたものを蹴散らしぶちまける急展開のカタルシス、それと結末で明かされる分かったような分からんような不思議論理による謎解きで今までにない奇妙な読後感があった。これはたしかに名作だった。
ところで文庫版の表紙がエロい感じなんだけど作中にはそんなシーンは一切出てこなかった。騙された。ていうかこれてっきり宇野亜喜良だと思い込んでたら違ってて、米倉斉加年(よねくらまさかね)という方の絵だった。名前読めねえっていうかどっかで見たことある名前だなと思ったらちょうどタイミングよく新宿紀伊國屋書店で展示をやってたのだった。
【新宿本店】 2017年6月15日~25日 4Fフォーラム『米倉斉加年 憂気世絵展』開催
https://www.kinokuniya.co.jp/c/store/Shinjuku-Main-Store/20170611134003.html
この絶妙なタイミングはなんなんだ…と思いつつ見に行ってきたらめっちゃよかった。色の使い方がすごくカラフルなんだけど上品にまとまってて美しかった。
- 作者: 夢野久作
- 出版社/メーカー: 角川書店
- 発売日: 1976/10/01
- メディア: 文庫
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青空文庫でも全部読める。
http://www.aozora.gr.jp/cards/000096/files/2093_28841.html
バクバクドキン
#23
寄り目アー写に一目惚れして買ったものの放置してたバクバクドキンの CD のことをふと思い出して聴いてみたらだいぶ最高のやつだった。なんでこれを放置してたんだ俺は。めっちゃ好き。なんか女子二人組ユニットって当たり率が高い気がするんだけどなんなんだ。いやとにかく好き。
- アーティスト: バクバクドキン
- 出版社/メーカー: インディーズレーベル
- 発売日: 2014/06/20
- メディア: CD
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