ポケットに茄子

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#1

初夢は、何人かで殺しあう感じの殺伐としたやつだったけど、舞台が森とか山の中とかそんな雰囲気だったのであれは富士山だったってことにしよう。そういえば、見えなかったけど上空では鷹が飛んでいた気がする。あと、ポケットに茄子が入ってたはず。

ちなみに昨年の初夢は「運命の人っぽい女性が現れるが生野菜だけで生活することを要求されて懊悩する」ていうやつだったけど、そういうエクストリームなミューズとの出会いは特にありませんでした。今年もよろしくお願いします。

仕掛学

#8

最近読んだ本。

仕掛学

仕掛学

インターフェースデザインの話にラテラルシンキングとマーケティングのテイストをプラスした感じの内容を「仕掛け」っていう切り口でまとめてる。そういう意味ではそんなに新規性はないかもだけど事例がたくさん載ってるのでおもしろインターフェースのサンプル集として読める。あと、仕掛けの「トリガー」を物理的・心理的側面から細分化して体系化を試みてたりして、一つの汎用的なフレームワークとして確立させようともしてる。 いろんな方法論があるけどじゃあそれを実際の現実世界へどうやってつないでどんな風に落とし込んでいけばいいのかっていう部分はめんどくさがって誰も教えてくれないものなので、そこのヒントを得るにはいい本だと思う。

沼、振るタイプ

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#5

夢野久作ドグラ・マグラを読んでいる。なんか延々続くチャカポコソングの章とか脳髄がどうたらいう論文の章とかがなかなかの沼で(実際みんなここで挫折するらしい)、そんな狂人の囁きにからめとられながら夏前から読み始めた上巻をようやく読み終えたところで 11 月の東京に初雪が降るのであった。

#6

だいぶ今さらですけれども 6 月で 40 歳になったのであった。子曰く、40 is 不惑、ということで私にはもう何一つ迷いなどないのである。振るタイプのポテトも躊躇なく振りまくるのである。

ちなみに同じ 6/23 生まれには織田信長アラン・チューリング芦田愛菜といった歴史的偉人が名を連ねており身の引き締まる思いであります。

黄泉の国

#4

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パレードが通り過ぎるようにあっという間に咲き誇って散ってしまう。燃えるように咲く満開の桜は見てると理性を飛ばされて引きずり込まれそうで不安になる。黄泉の国にいるようだと思う。

近所の緑地でパパゾンビとママゾンビが子供を追いかけ回す遊びをしてる親子がいて、あれはいい黄泉の国だなと思った。

10年

#3

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ずっと未来永劫未完成のまま日本のサグラダファミリアとして語り継がれるはずだった新宿南口の工事が一気に完成しつつある。10 年かかったらしい。オフィスが南口側なので毎日通るのだけど、たしかにこのあたりは工事してるのが当たり前の光景だったのだ。ちょっと感慨深い。ここ最近で一気に最後の仕上げをしているらしく、一夜で景色が変わったりするのでおもしろかったりもするのだけど、そんなのも安定しつつあり、ミライナタワーていうクソでかいビルもいつのまにかそびえ立ってるし、3/25 にはショップエリアもオープンしちゃうらしいので、あ、これ本当に終わるんだーという不思議な気持ち。ちなみに今地図で確認した感じだとミライナタワーが東方向に倒れるとちょうど最上階がうちのオフィスに直撃する計算なのでミライナタワー勤務のみなさんとは一蓮托生ですのでよろしくお願いします。

そんなわけで、新宿といえば繁華街の東かビジネス街の西だったのだけど南もふわっとしつつも開発が進んできた、ということはあと残されたフロンティアは北だ。新宿駅の北側といえば思い出横丁だ。ということで、10 年後には思い出横丁ヒルズができているという予言をここに記しておこう。

クラゲ、2015

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#1

思えば学生時代からずっと新宿にいる。何回職場が変わっても新宿にいる。すべての価値観が掛け合わされて無限に膨張したこの街では誰も主役になれない。だからこの街が好きだ。

夜の新宿を歩いていると浮遊するクラゲの気持ちになれる。南口の駅前には広い道路があるおかげで不自然にぽっかりと開けた広い空間があり、ネオンとビル陰と意識と無意識で満たされた淡い海がある。すれ違う女性のきれいな巻き髪を秘密の金魚が滑り落ちる。

#2

2015 年のベスト書くの忘れてたんで今さら 3 つだけ書いときます。

ザ・なつやすみバンド - "パラード"

パラード

春から夏にかけてこればっか聴いてた。夏に近所の商店街で流れてた。上半期最も聴いた作品。

泉まくら - "愛ならば知っている"

愛ならば知っている

この人の言葉と声はどうしようもなくざわついた気持ちにさせられる。作品を重ねるごとにそのざわつきは深くなっている。

ぱいなっぷるくらぶ - "BANANA"

BANANA

全曲いいんだけど、"finderrr" の MV がとにかく素晴らしすぎて何度も見てしまう。映像のファニーさが逆に曲のせつなさをさらに引き上げててなんかたまらない気持ちになる。